日々精進!mountainkunのブログ

山登り関連を中心に記録をご紹介します。

北海道の山へ

 

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7月に北海道の山へ登山チャレンジしました。
今回は、道央の山3山にチャレンジ!

十勝岳(19日)、トムラウシ山20日)、大雪山(旭岳)(22日)の3山です。


自分の体力がついていけるか、心配でした。
3山全ての紹介は余裕がないので(汗)、一番印象の残った大雪山(旭岳)を紹介します。

旭岳(あさひだけ)は、北海道上川郡東川町にある火山である。大雪山連峰の主峰で標高2,291m。北海道最高峰。大雪山が御鉢平カルデラを形成した約3万年前の活動以降の約1万5千年前から活動を開始し、噴出物の分析から4つの活動期に分けられている。最近3000年間では顕著なマグマ噴火は起こっていない。-wikipediaより-

 

登山前日にビジターセンターを訪れ、情報を収集します。

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7月上旬に旭岳北側のコースでヒグマの目撃情報アリ。昭文社の地図にも出ていました。「ヒグマ注意」う~んやはり。

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何とかヒグマ君にはおとなしくしていて欲しい。写真はビジターセンターに置いてあった剥製です。貴重な剥製で、毛並みを触ってきました。とてもきめ細かく柔らかです。

さて、登山当日、5時に宿をチェックアウトし、登山の準備。宿の目前のロープ―ウェイ駅へ向かいます。

登山者100%がロープ―ウェイを使います。6時始発ですが40分前から続々と登山者が

集まって、ロープウェイ駅前に並びます。

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6時前でしたが、係員が改札を始めてくれました。いよいよ搭乗です。所要時間10分。歩けば2時間!。定員はMAX100名ですが、コロナの影響で50名に制限中です。

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すがたみ駅

ロープ―ウェイのすがたみ駅に到着。さていよいよ、ここから登山です。体調が良ければ、山頂から荒井岳を経由し、左へ周遊するコースを取ります。前日のビジターセンターに表示されたヒグマ目撃地点を通過予定です。

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姿見ノ池

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地獄谷

旭岳の周辺からは水蒸気が上がっており、硫黄の匂いがして活火山の様相そのものです。

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旭岳石室

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トムラウシ山

高度を上げるにつれ、遠くの山々が目に入ります。南の遠くには20日に登ったトムラウシ山が見えます。登山行動時間12時間!。よく登ったなーと感慨ヒトシオです。

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金庫岩

奇妙な大きな岩があります。名前も「金庫岩」良く真四角にできた岩です。その横には
「ニセ金庫岩」なんてのもありました。

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ニセ金庫岩と金庫岩

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旭岳山頂

8時23分、山頂到着です。2290.9m すぐに登山者で一杯になりました。急いでパンとポカリで休憩。

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休憩後、荒井岳を目指します。

急な斜面を下ります。大きな雪渓が見えてきました。この雪渓8月まで残っているそうです。

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ここをしばらく下ります。気分的には涼しいですが、気温が高く、

日差しもキツク暑いです。行動中はずっとサングラスを掛けます。無いと厳しいです。

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荒井岳2183m

間宮岳分岐に到着、休憩を取ります。右手に10分程で荒井岳があります。

荷物の大きい登山者は層雲峡へ縦走する?様子です。我々2人組は日帰りです。

さて山の名前ですが、大正から昭和にかけて大雪山を全国に紹介し、層雲峡温泉の開発に尽くした功労者、荒井初一氏の名前が付けられたそうです。

折り返し、間宮岳を目指します。こちらの山名はご推察どおり、江戸時代後期、北海道(蝦夷)を測量し、現在の北海道地図の基盤となる「蝦夷図」を作った探検家、間宮林蔵の功績を称えて「間宮岳」と命名されたそうです。

間宮岳の右手には広大な窪地が広がります。名前は「有毒温泉」当然、立ち入り禁止地域です。硫化水素の為か?植物が一切無い、窪地が広がっています。

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有毒温泉

下りが続きます。高山植物が増えてきました。

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中岳分岐

中岳分岐まで来ました。ここから西に向かいます。約3時間30分でロープ―ウェイ駅のある「すがたみ」です。緩い下りが続きます。周りは広い草地や高山植物が広がります。とても快適で、清々しい登山道です。時々雪渓の断面が見えたりで、ダイナミックな北海道の自然を感じます。

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ビジターセンターに掲示されていたヒグマ目撃地を通過します。居なくて安心。

岳温泉という所に着きます。ここは川の中から温泉が湧いています。窪地に溜まった温泉で足湯をしている登山客がいました。

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岳温泉

自分たちは余裕が無くて、見学のみで通過しました。

裾合平という平野状の所を通過します。何と!お花畑が一面に広がります。

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                チングルマ

地図にもチングルマの大群落地とあります。写真を何枚も撮るので、先に進めません。

お花畑と雪渓が交互に現れます。ヒグマも雪渓に現れるので、用心しながら進みます。

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こういう風景を見ると、「失いたくない自然だなー」と感じてしまいました。下世話な表現ですが、一度失ったこの自然はお金を出しても取り戻す事はできません。なので、少しでも長くこの自然を保護し後世に伝えるためにはある程度の入山料を取って、登山道整備と保護事業に使ってはどうかなと思いました。後ほど、ロープ―ウェイ駅で募金箱に小額ですが寄付しました。(係の人から高山植物一覧のポスターをもらいました)

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そうこうする内に、遠くにロープ―ウェイのすがたみ駅が見えてきました。少し安心しました。

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鏡池

鏡池まで来ました。ちょうど池に綺麗に旭岳が映り込んでいます。

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13時50分、無事に下山することができました。好天の中、暑かったですが、とても良い山行ができました。お陰様で、ほぼ連日で3山の登頂ができました。とても良い思い出となりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。