登山テントをメンテナンス
●1~2人用のテントを所有しています。購入してから10年近くになります。
使用回数は7回ぐらいしかありません。テント自体は綺麗です。
が!しかし何と!今年の夏に見たら・・・
テント本体の内側とフライシートの内側が、触るとベトベトになっています。
そうなんです!加水分解というのになってしまいました。
内側にはポリウレタンと言う材質で防水加工されているのですが、年数と共に
名前のごとく、水分を含んで劣化して、ベトベトになります。
登山用具類はこの加水分解になりやすいのです。使用は年に数回。後は仕舞ったまま。
湿気の管理はしないまま・・(泣;)。
●テントの買い替えも考えましたが、当時5万円近く掛かり、また5万円はもったいないということで、ネットで、いろいろ調べて、先輩諸兄の実績を真似することにしました。ちなみに、このゴアテックス製テントは製造中止となり、再度入手は不可能の様です。
しかし!WEBを眺めていましたら、2020年限定生産の復刻モデルが出たようです。
世界で唯一のゴアテックスインフィニアム製テント「パイネ G-LIGHT TENT」
話を戻しまして・・
「先輩諸兄の実績を真似」とはテント本体とフライシートに特定の撥水剤を塗布することです。まず・・
●メンテナンス用の材料を用意します。
2.シームグリップ(縫い目に塗り防水します)@688
3.90L透明ビニール袋(10枚入りでしたが、使ったのは1枚)@509
(用心の為購入し最初、使いましたが、作業の途中で外しました。
でも気をつけて)
材料の入手にも問題がありました。季節柄、どなたも同じ事をする方が多いのか
シリコーン系撥水剤「POLON-T」が売り切れ、入荷待ちになっています。
ひつこく探して、私は「画材ものづくりアートロコ」という画材の通販会社で見つけました。お値段は少し高いですが、すぐに入手できました。
●作業を開始します。
1.90Lのビニール袋にまず、フライシートを入れます。そこにPOLON-Tを振
り掛けます。当初、撥水剤を大量に入れて、漬け込むようにしたかったのです
が、容量が少なすぎてできませんでした。よって、振りかけながら、フライシート
に染み込ませる生地を揉む要領です。撥水剤は瞬く間に揮発していきます。先輩諸
兄の報告の通り刷毛で塗るには不向きです。
2.次にテント本体です。こちらは布面積が多い為、残りの撥水剤は全て使用しまし
た。
3.フライシート、テント本体を、物干しに掛けて、24時間乾燥させます。
今回の作業で、折りたたみ傘、雨カッパ一式をついでに撥水剤を掛けておきまし
た。
●結果
上の写真はフライシートのスタッフバックを撥水処理をして24時間乾燥させた後に
水を垂らした時の状態です。綺麗に撥水しています。成功です。
また、一番気にしていました、テント本体とフライシート内側のベトベトは少なくなり
しっとり濡れた様な状態になり安心しました。これで数年使用ができます。
シームグリップは後日塗ろうと思っています。